なぜAバンドは縮まないのか — サルコメールの縞模様
サルコメール長: -
Aバンド: -
Iバンド: -
Hゾーン: -
細F同士の重なり: -
相対張力: -
状態: -
往復範囲: -
Aバンド(太フィラメント)
Iバンド(アクチンのみ)
Hゾーン(アクチンなし)
細フィラメント同士の重なり
使い方:「サルコメール長」スライダーで収縮の目標長(1.6〜3.6μm)を選ぶと、サルコメールはその長さと0.6μm長い(または短い)長さの間で収縮(ミオシン頭部のパワーストロークで細フィラメントを引き込む)と弛緩を繰り返します。「速度」スライダーで再生速度を変えられます。「一時停止」でちょうど目標長の状態を観察できます。
見るポイント:太フィラメント(1.6μm)も細フィラメント(Z線から1.0μm)も長さは変わらず、滑り合うだけです。だからAバンド幅は常に1.6μmのまま、IバンドとHゾーンだけが狭まり、Z線がM線に近づきます。右下のグラフは長さ−張力曲線で、●が現在の長さです。
モデルの前提:太フィラメント 1.6μm(中央の無頭部 0.2μm)、細フィラメント 1.0μm。幾何学的に、細フィラメント先端は SL=2.0μm でM線に到達し、それより短いと左右の細フィラメントがM線を越えて重なり合います(重なり = 2.0 − SL)。SL=1.6μm で Z線が太フィラメント端に接触し(Iバンド=0)、それ以上は短縮できません。お題の「約1.6μmで細フィラメントがM線に届き停止」は、細フィラメント1.0μmの幾何学では矛盾するため、「2.0μmで先端がM線に到達→以後は重なりながら滑り込み→1.6μmで停止」と解釈して描いています。Hゾーンは「Aバンド中央の細フィラメントが無い領域」(= SL − 2.0)として表示しています。張力の上行脚(2.0μm未満)の低下率は実験値に合わせた近似です。