反応速度と活性化エネルギー ― マクスウェル分布とアレニウス式

モデルの前提

・分子は2次元の箱の中を運動します。速度成分 vx, vy は平均0・分散 RT/M の正規分布(マクスウェル分布)から抽出し、平均の速さは √T に比例します。質量 MA=30 g/mol, MB=40 g/mol, MC=70 g/mol。

・A と B が衝突したとき、相対速度による運動エネルギー E = ½μv相対²(μ = MAMB/(MA+MB) 換算質量)が Ea 以上なら A+B→C(フラッシュ表示)。Ea 未満は弾性衝突です。C は2.5〜4秒後に A+B へ戻ります(熱浴の温度で速度を再抽出)。各分子は毎秒2.5回の割合で熱浴(溶媒・壁)と衝突して速度が温度 T のマクスウェル分布から取り直され、さらに平均運動エネルギーを RT に保つ弱い補正をかけています。それでも反応が非常に速い条件では高エネルギー分子が消費され、実測は衝突理論の値より1〜2割小さくなることがあります(実際の化学でも起こる非平衡効果)。

・左下のグラフは分子Aの3次元マクスウェル速さ分布 f(v)=4π(M/2πRT)3/2 v² e−Mv²/2RT。½Mv²≥Ea の割合は erfc(√x)+2√(x/π)e−x(x=Ea/RT)。

・2次元で衝突頻度(相対速さに比例)で重み付けした相対エネルギー分布も同じ v² 型になるため、塗り面積の割合は「反応に至る衝突の割合」の期待値に等しくなります(右下「衝突理論」)。

・アレニウス予測 k = A·e−Ea/RT の前指数因子 A には実測の A–B 衝突頻度 Z(回/秒)を用いています。全相対エネルギーで判定しているため、実測値は A·e−Ea/RT よりおよそ (1+2√(x/π)) 倍大きくなりますが、温度に対する指数的な増え方は同じです。

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